着物を保存する上で脅威なのは虫です。着物に虫がつくと、着物が傷んだり汚れたりしてしまい、せっかくの着物が台無しになってしまいます。または着物は洋服と比べて高価であるので、簡単には買い替えることができず、保存の仕方のせいで着物を買い替えるというのは避けたいものです。

今回は着物を長持ちさせる虫除けの方法について、詳しく説明していきます。

着物の虫除け方法

着物を虫から守る方法としては大きく2つ、防虫剤と虫干しがあります。

防虫剤

防虫剤は着物をタンスやクローゼットにしまう際に一緒に置くだけで、とても簡単に虫除けができる方法です。しかし防虫剤には様々な種類があり、選ぶ際に気を付けないと着物の臭いがきつくなったり、置き方を間違えると逆に汚してしまったりするので注意が必要です。

防虫剤の使い方

防虫剤によって若干異なりますが、着物をタンスにしまう場合は引き出し1つに、箱にしまう場合は1箱に1種類、着物を上に置きます。防虫剤は薬剤が揮発して発生したガスが虫に作用するという仕組みであり、またこのガスは下に溜まる性質であるため、タンスまたは箱の下部分に防虫剤を置いてしまうと効果が薄れてしまうので注意しましょう。

また、防虫剤を直に着物と接触させたり、異なる種類と一緒にしまっておいたりすると、着物が傷んだり変色したりしてしまうので、やらないように気を付けましょう。

防虫剤の種類

防虫剤は種類によって臭いの有無や効き方、適した着物の素材などが異なる場合があるので、それらに留意して買うのが良いでしょう。

  • エンペントリン…無臭で他の防虫剤と併用可能
  • パラジクロロベンゼン…臭いがあり、効き目が早くウールや絹製の着物に適している
  • ナフタリン…臭いがあり、効き目が長く続くため長期保存に適している
  • 樟脳(しょうのう)…臭いがあり、パラジクロロベンゼンと同様、ウールや絹製の着物に適している

虫干し

虫干しはしまっておいた着物を干し、ついた虫を払ったり掃除したりして虫除けをする方法です。また、虫だけではなく着物にとって大敵である湿気を取ることにも効果的な方法です。

虫干しを行う時期・時間帯

着物は特に夏に虫がつきやすいので、10~11月に行います。しばらく着ていない着物も最低年に一度虫干しを行うと長持ちします。

虫干しのやり方

虫干しは晴天の日の正午頃に行います。着物を直接日光が当たらずに風通しの良い場所で、衣紋掛けにかけて干します。衣紋掛けがなければ洗濯ロープを使って干しても大丈夫です。 干している間は着物をチェックして、ほつれやシミ、汚れがないか確認し、また着物をしまっていたタンスやクローゼットも掃除をしておきましょう。

【参考】