着物を着る時に揃えなくてはいけないものの中に襦袢があります。襦袢には肌襦袢と長襦袢と言われるものがあります。これらの役割をご存じですか。

肌襦袢

着物を着る時には一番初めに着物用のブラジャーを付けます。洋服に着けるブラジャーはなるべく胸が立体的になるように作られていますが、和装用のブラジャーは洋服用とは違い、なるべく胸を平べったくするためのものです。和装用ブラジャーの中には胸の上などにパッドを入れてさらに平べったくするようなものもあります。これは、洋服だと女性の身体の凹凸がはっきり出ている方が美しいとされ、ドレスなどもその概念に基づいて凹凸をはっきり出すように作られています。しかし着物を着る際は身体のラインがなるべくまっすぐ、凹凸がない方が綺麗に見えるとされています。外国の女性は、胸や腰のラインが強調されている体形をしている人が多く、知人の女性は着物を着た時に「やはり私(アメリカ人)やロシア人など凹凸が大きい女性には着物は似合わない」と悲しむほどでした。

その上から肌襦袢を着ます。肌襦袢は洋服で言うとキャミソールのような、薄めの綿の下着です。肌襦袢は上半身のものと裾除けのセット、あるいはワンピースタイプのものもあります。肌襦袢は汗を吸って、肌からの汚れや油を着物に付けないように着る下着です。また、その上から補正用のパッドや脱脂綿を乗せて、さらに身体のラインをまっすぐに見せる工夫をすることもあります。

長襦袢

肌襦袢を着た上から長襦袢を着ます。長襦袢も肌襦袢と同様下着ですが、こちらは見られても良い下着といったイメージです。特に、袖と裾の部分は長襦袢の他の部分と異なる柄や色が違う生地を使っているものもあり、着物に合わせて長襦袢を選んで着る上級者の方も多いです。また、長襦袢は、半襟という襟の汚れが付いても取り換えられる長細い生地を付けて着るものです。半襟は顔に一番近い部分になりますので、おしゃれさんのこだわりが表現される小物の一つです。綺麗な柄や色、刺繍、ラメ、ビーズを縫い付けてあるものなど、種類もたくさんあります。半襟を変えるだけで、着物のイメージががらっと変わって見えることもある小物です。